新興国に山ほどある社会課題。日本企業の技術、経験が生きる。
アフリカでドローンによる医療品輸送サービス|豊田通商 × Zipline
悠然と飛ぶドローンからパラシュートの付いた物資が投下される。近未来のような光景がアフリカ・ルワンダやガーナで広がっている。
このドローンによる物流サービスを展開する米・ジップラインは、2016年から医薬品や輸血用血液などの輸送サービスを開始。アフリカを中心にこれまで累計約800万キロメートルを飛び、2500万人以上の人々に荷物を届けてきた。
そしてジップラインに早くから目をつけたのがトヨタグループの商社、豊田通商だ。18年6月にジップラインに出資し、ガーナでの協業などを進めてきた。
ジップラインは出資当初こそ数多くあるドローンベンチャーの1社にすぎなかったが、直近の企業価値は3000億円以上と目されるユニコーン企業。ベンチャーキャピタルではなく事業会社として同社に出資するのは豊田通商だけで、ドローンビジネスを世界へ広げていくパートナーである。
豊田通商とアフリカビジネスの由縁は深い。12年にアフリカで自動車販売や医薬品卸などの事業を手がける仏大手商社のCFAOに出資参画。アフリカでのビジネスに最も積極的な日本企業の1つだ。また、モビリティ事業に注力する同社の経営方針と、ジップラインの事業がぴったり重なったことが出資につながった。
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