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サプライチェーンで発生する大損害を防ぐ 持続可能性の観点で整理

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SDGsでサプライチェーンを管理することにより事業リスクを減らすことができる。

(Graphs / PIXTA)

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企業のSDGsの取り組みにおいて、キーポイントになるのがサプライチェーン・マネジメントである。

サプライチェーンとは調達、製造、物流、販売という川上から川下への一連の流れを連動したシステムとして捉える考え方だ。「SDGsの場合は、持続可能性という価値観や観点でサプライチェーンの課題を整理していくことになる」。SDGsに詳しい千葉商科大学の笹谷秀光教授はそう話す。

例えば、SDGsの目標2は「飢餓をゼロに」である。その目標に取り組むため、食品メーカーは持続可能な食料生産システムを構築しなければならない。その観点で調達から販売の間に潜む課題を洗い出し、一つひとつそれらを解決していくのである。目標3は「すべての人に健康と福祉を」。薬品メーカーなら、この目標を達成するために、薬の原料をどこで調達して、どう製造し、販売しているか、自らチェックしていくことになる。

「象徴的なのは目標12の『つくる責任 つかう責任』。生産から消費までの一連のサプライチェーンの流れの中で、持続可能な価値観に該当しないものを排除していく考え方だ。サプライチェーン全体が持続可能なものとして形成されるのは、ベストプラクティスの水平展開ともいえる」(笹谷氏)

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