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売り時はこう決める 需給2|ロスカットのタイミングを探る

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下落スピードは速い。売りそびれたときどうすればいいのか。

(Zenzen / PIXTA)

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次は売り時について解説しよう。売り時を考えるときに気をつけておきたいことがある。それは、「株価は上昇するときよりも下落するときのほうが、スピードが速い」ということだ。

株価が上昇すると、利益が膨らんだ投資家からの利益確定の売りが一気に出てくることがある。また株価が高いと買いが入りにくいので、それらの売りをこなせず下落が加速しやすい。

昨年春、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めたときがまさにそうで、下落スピードは強烈だった。そのようなときにどう判断すればよかったのか。感染拡大のマイナスインパクトが大きかった空運株指数を例に取り上げる。

まず、下の週足チャートを見ていただきたい。2019年8月に安値273ポイントをつけた後、しばらく保ち合いとなっている。

だが、20年1月下旬に19年安値の273ポイントを下回ると、下落が続いた。コロナ対策で空運各社の減便が相次ぎ、投資家がリスク回避の行動(=売り)を強めたため、株価下落のスピードが上がった。このようなときの売りそびれは致命的で、21年5月下旬になっても空運株指数は急落前の水準に戻っていない。売りそびれのダメージは大きい。

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