不動とみられてきた5大商社の序列が大転換を見せている。次の一手をどう打つか。各社のトップを直撃した。
──2021年3月期決算は大幅な減益でした。
責任を重く受け止めている。巡航速度を純利益5000億円とすれば、これは当社にとってボトムの数字だ。
市況などで好条件がそろえば9000億円まで上振れすることもありえる。現在はオーストラリアと中国の関係悪化による原料炭価格の低迷が大きく利益を圧迫している。
資源ショックで赤字となったのが2016年3月期だ。その直後に社長に就任し、市況が悪化しても赤字にならないポートフォリオを目指してきた。減益とはいえその成果は出てきたと思っている。
当社では(食品産業、金属資源といった)グループが独立した経営をしている。そのため、どうしても横の連携をとりにくかった。しかし、地政学リスクへの対応やDX(デジタルトランスフォーメーション)などは横で連携して構想しないとうまくいかない。
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