不動とみられてきた5大商社の序列が大転換を見せている。次の一手をどう打つか。各社のトップを直撃した。
2021年4月から社長に就任し、再びの資源高局面で登板することになった。2021年3月期の利益は三菱商事を抜いて2位。強い追い風が吹く中、三井物産をどう舵取りしていくのか。
堀健一社長は脱炭素という大きな潮流について「大チャンスだと思っている」と自信を見せた。
──資源価格が高騰し2021年度は過去最高の利益(4600億円)を計画しています。
会社のポートフォリオ全体として、稼ぐ力の底上げが行われてきたな、という実感がある。例えば金属資源事業は、つねにコストを下げる効率化の努力をやってきた。
もちろん市況はコントロールできないが、1年1年の収益というより、長い時間軸で面積として押さえたいという考え方。そういう仕事をしっかりやったうえで、足元の鉄鉱石市況は平準よりだいぶ強いが、そのアップサイドをきっちり取っていく。
機械・インフラや化学品、生活産業、次世代機能推進といった各事業領域でもベースとなる基礎収益力がコロナ禍から回復していく。
いちばん気にしているのは、当社の世界の中でのプレゼンス。競合というのは事業領域によってそれぞれ異なるので、そこを見る必要がある。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
この記事の特集
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら