不動とみられてきた5大商社の序列が大転換を見せている。次の一手をどう打つか。各社のトップを直撃した。
──資源価格が高騰し2021年度は過去最高の利益(4600億円)を計画しています。
会社のポートフォリオ全体として、稼ぐ力の底上げが行われてきたな、という実感がある。例えば金属資源事業は、つねにコストを下げる効率化の努力をやってきた。
もちろん市況はコントロールできないが、1年1年の収益というより、長い時間軸で面積として押さえたいという考え方。そういう仕事をしっかりやったうえで、足元の鉄鉱石市況は平準よりだいぶ強いが、そのアップサイドをきっちり取っていく。
機械・インフラや化学品、生活産業、次世代機能推進といった各事業領域でもベースとなる基礎収益力がコロナ禍から回復していく。
いちばん気にしているのは、当社の世界の中でのプレゼンス。競合というのは事業領域によってそれぞれ異なるので、そこを見る必要がある。
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