親子世代でこれだけ違う「喫煙事情」 データ/加速する「紙巻きたばこ離れ」の実態

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たばこ事業の本社海外移転、社員大リストラ、初の減配――。大改革に腰を上げたJTのゆくえに迫る。

禁煙者が増える一方、喫煙者の間でも、1日当たりに吸う本数などの実情は年代によって変化が見られる(撮影:今井康一)

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国内の「紙巻きたばこ離れ」に歯止めが掛からない。

逆風が年々強まる中、日本たばこ産業(JT)の国内たばこ事業を担う単体従業員数は、複数回のリストラにより直近20年で半減。さらに同社は2021年2月、国内事業についてパートを含めた3000人規模の人員削減を行う方針を発表している(構造改革の詳細を語った寺畠社長のインタビューはこちら)。

健康志向の高まりや値上がりなどを背景に、禁煙者が増えていることは言うまでもない。一方で日頃たばこを吸う人の"喫煙事情"には、どんな変化が起きているのだろうか。

まずは1日当たりの喫煙本数から見ていこう。

厚生労働省の調査では、50代の喫煙者のうち、1日の喫煙本数が「11~20本」と回答した人は男性・女性ともに約6割に上った。

大半のたばこは1箱20本入りであることから、1日1箱以下にとどめようと考える人が多いことがうかがえる。「10本以下」と答えた人は、女性で3割強を占めた一方、男性は約2割と少数派だった。

しかし20代に目を移すと、その実情は50代と大きく異なる。

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