「打倒アイコス」、加熱式新商品に託すJTの命運 "紙巻きたばこ依存"のままで未来はない

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
拡大
縮小

たばこ事業の本社海外移転、社員大リストラ、初の減配――。大改革に腰を上げたJTのゆくえに迫る。

JTは加熱式たばこ「プルーム」シリーズ(右)の新商品を今夏投入し、アイコスの後塵を拝している加熱式の市場での巻き返しを狙う(左:尾形文繁、右:編集部撮影)

特集「JT 背水の選択」の他の記事を読む

「『IQOS(アイコス)』と比べても商品の出来に自信はある」

日本たばこ産業(JT)の寺畠正道社長が、そう力を込める商品がある。今夏に発売する「Ploom X(プルーム・エックス)」だ。火を使わず、煙や灰の出ない加熱式たばこの新製品となる。

紙巻きたばこで世界シェア4位、日本国内ではシェア1位。そのJTが、加熱式たばこ市場で追い詰められている。

次ページR&D機能を統合
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内