日本最大のニュースメディアが岐路に立っている。その”公共性”をめぐり、沸騰する議論を追った。
――スマートニュースやグノシーなど、ヤフーニュースの競合が力をつけています。その中でヤフーニュースはどのように戦っていますか。
コンテンツ担当・中村氏:ヤフーニュースが何を最も重視しているかといえば、ユーザーに信頼されるサービスであり続けることだと思っている。
PV(ページビュー=閲読数)など、数字面でどうこうという話も当然あるが、社内ではそれ以上に、ユーザーから信頼してもらうためにはどういうサービスであるべきかを議論している。その中で重要なキーワードになるのが「公共性」や「社会的関心」だ。
その2点を踏まえ、適切なタイミングで、できるだけわかりやすく、ユーザーの求めるコンテンツを提供していく。信頼を失ってしまえばビジネスは成立しないし、他サービスと比べて最も差別化したいポイントだ。
――「信頼」と言ってもいろいろあると思います。フェイクニュースを排除する、社会的に重要なニュースを確実に扱うこと、読者が読みたいものをそろえていることもあります。どの部分を指しますか。
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