日本最大のニュースメディアが岐路に立っている。その”公共性”をめぐり、沸騰する議論を追った。
――ヤフーニュースを取り巻く環境はどう変化しましたか。
15~10年くらい前まで、ヤフーニュースは国内で圧倒的な存在で、「ネットでニュースを見るならヤフーニュース」だった。今でも強いポジションにいるのは間違いない。
ただ、LINEニュースやスマートニュースなどのライバルが登場する中で、独自色を出す必要が生じている。ヤフーニュースが自社編集機能を強化したり、「Yahoo!ニュース個人」のようなコーナーを育成してきた背景にも、そうした事情があるだろう。
これはコンビニ各社がプライベートブランド(PB)を強化するのに似ている。昔は小売業とメーカーが完全に「分業」していた。ただ競争が激しくなると、メーカーから供給される同じ商品を並べるだけでは勝てない。そこでコンビニ各社は独自にスイーツや日用品を開発するなど、自社でしか購入できないものを強化し差別化を図ってきた。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら