うつに不眠、「心の異変」相次ぐ医療現場の深刻実態 医療従事者のメンタル悪化が「放置」される複雑背景

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コロナ禍で医療従事者や自治体職員の心の問題が顕在化している。患者や住民を「支える立場」にある人たちへの支援が急務だ。

新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する中、医療従事者の疲労が限界に近づいている。写真と本文は直接関係ありません(写真:朝雲新聞/時事通信フォト)

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2020年12月、長野県のある公立病院では近隣の2カ所の介護施設で新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が発生し、多数の感染患者を受け入れた。それまで最低限の人員で回していたコロナ病棟には、新たにほかの病棟から看護師が投入された。

「準備期間がなく、ぶっつけ本番に近い状態でコロナ病棟に入った。感染防護具を着るのも初めてで、感染の恐怖は大きかった」。コロナ病棟に回された看護師は、こう振り返る。この病院では看護師5人が院内感染しているという。

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