1年間で株価5倍。独立系電気機器メーカーが描く成長戦略。
独立系電気機器メーカーの三井ハイテックは3月、2021年1月期決算を発表した。売上高973億円(前期比12%増)、営業利益37億円(前期は0.1億円の黒字)、純利益25億円(同6億円の赤字)と利益が大幅に改善した。
三井ハイテックの事業は、電子部品(半導体ICチップ用リードフレーム)と電機部品(電気自動車〈EV〉用モーターコア)の2本柱で構成されている。
利益が大幅に改善したポイントは、赤字だった電子部品事業が旺盛なテレワーク、5G、デジタルトランスフォーメーション(DX)需要を享受したことに加え、自動車生産の想定より早い回復で、車載用途が前20年1月期の不況から抜け出せたことだ。
特筆すべきは、新型コロナウイルス感染防止対策で海外にある大半の工場が一時操業停止した際に、代替生産で出荷への影響を限定的なものに抑え込んだことだろう。
好採算の電機部品は、コロナ禍の影響を感じさせなかった。主な用途先のEV、ハイブリッド車(HV)が、脱炭素化を掲げる中国や欧州の販売シフトを追い風に成長し続けている。
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