有料会員限定

ITの巨人が医療を狙う理由 人体こそビッグデータ

✎ 1〜 ✎ 29 ✎ 30 ✎ 31 ✎ 32
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

グーグル、アップル、アマゾン。巨人たちが今、デジタル医療に熱い視線を注ぐ。

(Sitthiphong/PIXTA)

特集「沸騰!医療テックベンチャー」の他の記事を読む

グーグル、アップル、アマゾンという米国の巨大IT企業が今、次の有望市場として熱い視線を送るのが医療分野だ。医療データは活用の余地が大きく、金脈が眠る。グーグルは検索やAI(人工知能)、アップルはハードウェア、アマゾンはネット通販(EC)という本業でのノウハウや顧客基盤をテコに、新規事業を進めている。

取り組みが最も広範なのは、グーグルだ。2019年に新部門「グーグルヘルス」が設立され、社内の医療関連事業が集約された。数百人の医師や医療関係者を抱え、さながら医療のメガベンチャーのごとく、AIによる疾病の画像診断や、電子カルテの開発、新型コロナウイルスに関するデータベースの整備などを手がける。

「これらはすべて医師が求めていること。ソフトウェアやデータが医師の目、耳、脳の能力を拡張する」。感染症学が専門の医師でチーフ・ヘルス・オフィサー(最高医療健康責任者)を務めるカレン・デサルボ氏はそう話す。

グーグルと同じく持ち株会社アルファベットの傘下にあるのが、15年に設立されたデジタル医療を専業とするベリリーだ。医療機器の開発から、データを活用した治療法の考案、1万人規模の健康状態を追跡する臨床研究まで、事業はグーグル同様幅広い。

関連記事
トピックボードAD