日本銀行が2010年に買い入れを開始して積み上げてきたETF(上場投資信託)の残高が2月末現在、簿価ベースで35.7兆円にのぼっている。
ニッセイ基礎研究所でチーフ株式ストラテジストを務める井出真吾氏の試算によると、日経平均が戻り高値3万0467円をつけた2月16日時点の保有時価は約50兆円。日銀は約15兆円の含み益を抱えている計算になる。
日銀はTOPIX連動型や日経平均株価連動型などのETFを買い入れており、間接的に日本企業の株式を保有している。2月16日時点の東証1部の時価総額は735兆円なので、日銀保有の50兆円は市場全体の約7%に相当する。日銀は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を上回り、国内最大の株主になったとみられる。
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