スズキ「91歳のカリスマ」引退が示す大転換期 自動車業界のレジェンドが第一線から退く

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2月24日にオンラインで行われた退任会見では「昨年はゴルフを47回やってピンピンしている。ご安心ください」と健康をアピール(写真:スズキ)

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「ばいばい。ばいばい」

約43年にわたってスズキのトップに君臨した鈴木修会長(91)。浜松の中小企業をグローバルな自動車メーカーに育て上げたカリスマ経営者は、退任会見の最後に小さく手を振ってそう口にした。

修会長がスズキの社長に就任したのは1978年で、48歳だった。当時、トヨタ自動車工業の社長は豊田英二氏、日産自動車の社長は石原俊氏、ホンダは2代目社長の河島喜好氏。それから他社ではトップが何人も代わる中、会長、社長兼会長、会長と肩書は違えど、スズキを牽引してきたのは紛れもなく修会長だった。

伝説に彩られた経営者人生

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