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コロナ再拡大の兆し、春節に警戒感 気温の低い北部の都市でクラスター発生が頻発

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新型コロナをいったんは封じ込めたが各地でクラスターが発生。人が移動する春節を控え、警戒感が高まる。

新型コロナのPCR検査を受ける市民。中国では年初からワクチン接種も始まった(AFP/アフロ)

中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大の兆しを見せている。河北省の省都・石家荘市は「戦時状態」を宣言し、1月8日の時点で公共交通機関はすべて運行停止、市民に7日間の外出自粛指示が出た。当局は「感染が全国的に広がることはない」としているが、2月12日の春節(旧正月)の「民族大移動」シーズンを控え、警戒感が高まっている。

昨年1月の武漢での感染爆発後、中国本土(香港・台湾・マカオは含まず)では3月半ばには新規感染者数は大きく減少、4月下旬には1日当たり1桁になった。

しかもその多くが海外からの入国者(帰国中国人も含む)だったため、国内には楽観的な気分が広がった。9月には習近平国家主席が事実上の「終息宣言」を行い、10月1日の国慶節(建国記念日)の大型連休には、延べ6億3700万人が旅行に出かけ、総支出は日本円で7兆円を突破、前年比8割まで回復した。

しかし11月下旬から、新規感染者は再び増加する兆しがある。特徴は、気温の低い北部の都市でクラスターの発生が頻発していること、さらにその発生源が海外から持ち込まれたとみられる点にある。直近では中国全体で新規感染者が1日当たり100人を超える日もある。

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