「2020年末から21年にかけて、融資要請の第2波が来る」。みずほ銀行の藤原弘治頭取はそう予想する。
コロナ禍の外出自粛で、企業の売り上げは急激に減少した。その間、銀行は積極的な融資によって資金繰りを支援。その結果、当初危惧されていたような倒産の連鎖は起こっていない。
経済活動が戻ってくる中で、6月以降は融資残高の伸びも落ち着いていた。しかし21年には、再び融資が増加に転じる可能性が高い。
あるメガバンクの営業マンは「足元の感染再拡大を受けて、中小企業から融資の問い合わせが増え始めた」と明かす。
想定よりも影響が長引いていることから、融資の“おかわり”を求める動きも出てきている。「年末、年度末を機に融資申し込みを検討する企業も出てくるはずだ」(地銀幹部)という。
大企業も例外ではない。メガバンクの幹部は「21年度通期の資金の手当てが済んでいる会社もあれば、21年度上期程度で資金が尽きる会社もある」と言う。21年の後半までコロナの影響が続けば、大企業への資金繰り支援も再び必要となってくる。
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