日産が戦略車種「ノート」を全面刷新 再建に向け国内販売テコ入れ
戦略車種を8年ぶりに全面刷新。コンパクトカー首位の奪還なるか。
「起死回生のモデルに十分になりうる。経営へのインパクトも非常に大きいだろう」。神奈川日産自動車の横山明社長が大きな期待を寄せるのは、12月23日に発売される新型「ノート」だ。今回が実に8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。新型ノートの投入に合わせて、首都圏のある日産販売店では新装開店を予定している。
ノートは、普通車(軽自動車を含まない登録車)の中では小ぶりなコンパクトカーの売れ筋モデル。2016年に日産独自のハイブリッド車(HV)技術であるeパワー搭載のモデルを投入してから人気に火がつき、17年から3年連続で国内コンパクトカー市場の販売台数1位を獲得。18年には全登録車の中で最も売れた車になった。販売不振が続く日産にとって、国内販売を支える「最後の砦」ともいえる車種だ。
ただし、燃費性能がよく小回りも利くコンパクトカーは近年の売れ筋として各社がこぞって力を入れており、販売競争は熾烈になっている。トヨタ自動車は今年2月、「ヤリス」(国内では旧車名「ヴィッツ」から変更)の新型車を投入。ホンダも同じく2月に4代目となる新型「フィット」を発売している。
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