スマホやタブレットで盛り上がったCES、日本企業の評判は…
ソニーと同じコンベンションセンターのセントラルホールで展示したサムスンは、北米市場でLEDテレビが爆発的に売れたため、テレビ事業に力を入れていた。報道関係者への発表でも今年は3Dテレビで600万台を売ると強気の発言。ネットにつなげた大型で薄型のスマートテレビを強調していた。
テレビだけでなく、4G対応スマートフォン、タブレット端末、パソコンなどで新製品群を発表。また、スマートフォンと連携できるデジタルカメラを199ドル99セントで3月に米国市場に投入すると発表。冷蔵庫や洗濯乾燥機などを無線でネットワーク化しモニター上で管理するシステムも展示していた。
プレスルームでも「サムスンのギャラクシーSをベースにしたスマートフォン『Infuse 4G』のOSはアンドロイド2.2だっけ?」「サムスンの新型タブレットはまだ3G対応じゃないって?」「サムスンのスライドキーボード付端末って、パソコンなのか、それともタブレット?」と、外国人記者たちが口々にサムスン製品について話していた。
歩行補助や災害救出に使えるロボットスーツが会場で人気
一方、ブースに長い列ができて元気だった日本企業が東芝。3Dが眼鏡なしで見られるテレビは30分以上並ばないとブースに入れないほどの人気。「今年の全CESでのテレビのトレンドが3Dやネット対応。当社としても他社に先駆けた“グラスレス3D”で米国市場での差別化を図る。だから、大型の56V型や65型を参考出展した」と東芝の係員。もっとも「東芝はもう少し完成度を高くして市場に出したほうがいいのでは」と米国人ジャーナリスト。3Dパソコンは「ちょっと見づらいしね」と手厳しい意見も。
LGとサムスンに挟まれた場所に展示ブースを構えたパナソニック。新型タブレット端末のVIERAタブレットを発表。タブレット上のコンテンツを手で払うようにすると、テレビの大画面に飛んでいくところが受けていた。テレビと無線LANで接続し、VIERAタブレットからテレビに映像がストリーミングされる仕組みだ。大きさが4、7、10インチとあり、日本で今年発売予定という。