「誰かを傷つけない形で"遊び倒して"ほしい」あまりに有名になりすぎた《チー牛》イラストの男性"現在の姿"

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自画像
2008年の自画像(いびりょさん提供)
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「チー牛」というネットミームをご存じだろうか。現在では、いわゆる「陰キャ」(陰気な性格、見た目の人)を揶揄したり、そういうキャラだとして自嘲するときに使われる言葉だが、もともとはイラスト発祥である。

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

20年近く前にブログに投稿されたイラストで、メガネをかけたおとなしそうな若い男性と「すいません。三色チーズ牛丼の特盛りに温玉付きをお願いします」というセリフが描かれている。その後、巨大掲示板で使われるようになり、「チー牛」として広がっていった。

このイラストを描いたのは、「いびりょ」さん(@ibiryo_sun)だ。普段は会社員として働きながら、個人サイト(https://www.ibiryo.com)に作品を公開するなど創作活動をしている。

なぜ「チー牛」のイラストを描いたのか。そのイラストがネットミームとして拡散している中、作者としてどのように受け止めているのか。いびりょさんに聞いた。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)

日常の一コマを描いたイラストから始まった

現在35歳のいびりょさんがイラストを描いて投稿したのは、2008年だった。高校を卒業したばかりだったといういびりょさんは当時をこう振り返る。

「絵を描くのが好きだったのですが、その頃、山崎まさよしさんが自分で描いた自画像をアルバムのジャケットにしていたのを見て、自分もそういう絵を描けたらいいなあと思いました。

チーズ牛丼は、通学路で電車が来るまで待っている間に行っていた牛丼屋さんでよく食べていたやつを、なんとなく自分に結びつけてセリフにしたものですね」

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