経済協力開発機構(OECD)は8月11日、韓国の今年の実質国内総生産(GDP)成長率予想を従来のマイナス1.2%からマイナス0.8%に上方修正した。韓国経済はほかの加盟国に比べ、はるかに底堅いと考えられているが、こうした見方が一段と裏付けられた格好だ。OECD加盟37カ国の実質GDP成長率は今年、平均してマイナス7.6%となる見通しになっている。
もちろん、予想は予想でしかない。最近の経済指標の動きからして私は、今年の世界のGDPは大方の予想ほど悲惨な結果にはならないとみている。とはいえ、国際比較が目的ならOECD予想は信頼できる。そして、そのデータは韓国経済が際立っていることを明確に示しているのだ。韓国は長らく途上国の模範となってきたが、昨今では米英のような先進国の手本となる場面が増えている。
今回のコロナ禍で韓国はほかのOECD加盟国より深刻な打撃を被っていてもおかしくはなかった。1月下旬には中国に続いて早くも感染者が確認されるようになっていた。ところがイタリアと違って、韓国はコロナが全国で猛威を振るうのを防ぎ、散発的な集団感染も早期に封じ込めてきた。
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