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哀れなレバノン!いったいどこへ向かうのか? この国には未解決の問題が山積している

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REUTERS/Alkis Konstantinidis

Haram Lubnan(哀れなレバノン)。隣国シリアの内戦によって、難民100万人以上を受け入れたレバノン。経済の急激な悪化に続く、新型コロナウイルスの蔓延に苦しんだレバノン。ところが、こうした苦難だけでは不十分であるかのように、今度はベイルート港が壊滅的な状態に陥った。

この爆発事故により、150人以上が死亡、6000人以上が負傷した。そしてレバノンの総人口685万人のうち約5%に相当する約30万人もの人が家を失った。どうしたらかつて「中東のパリ」と呼ばれていたベイルートを首都とするこの国の悲劇の物語を終わらせることができるだろうか。

国民の怒りは高まる一方

残念ながら、「中東のパリ」というベイルートのイメージは1975年から90年の内戦、腐敗、地域の混乱によって破壊されて久しい。不運なレバノン政府はこの港での爆発を受けて非常事態を宣言したが、現実に起こったのは政府に対するデモである。デモは、約10年前に「アラブの春」を引き起こしたときと同じスローガン「al-sha’b yurid isqat al-nizam(国民は政権を倒したい)」を唱えている。

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