ラグビーファンの拡大にはリーグのプロ化が不可欠だ スペシャルインタビュー/元ラグビー日本代表 畠山健介
華やかな選手生活とは裏腹に、幾多の葛藤を抱えてきた。新天地の米国にいる今だからこそ語れる、日本ラグビーの改革論。
──米メジャーリーグ・ラグビー(MLR)は今季3年目の新しいリーグです。ここに飛び込んだ理由は?
長年所属したサントリーサンゴリアスから、2018年のシーズン半ばに来季は契約しないと言われ、その後複数のチームからオファーがあった。そのうちの1つがフリージャックス。引退も一瞬頭をよぎったが、日本のラグビー界が「プロ化」を模索する中で、プロリーグを先に始めたMLRから学びたいと考えて渡米を決めた。家族からの後押しも大きかった。
──新型コロナウイルスの影響で、2月の開幕からわずか1カ月半でシーズン中断となりました。
20年は短いシーズンでしたが、ここに来てよかった。MLRは各国の有名代表選手が数多く参加しているほか、イングランドから優秀なコーチを招くなど、世界のラグビー関係者が注目する新たな市場。学ぶことがたくさんあります。
自前での興行形態に
──親会社への依存度が高い企業チームの経営を独立採算に変えていく「プロ化」は、まさに日本ラグビーフットボール協会が取り組もうとしているテーマです。19年6月に協会の人事が刷新され、翌月に清宮克幸副会長(53)がジャパンラグビートップリーグのプロ化構想を打ち出しました。
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