技術の進展によって身近な存在になってきたAI。だが、「『AIは何でもできる』と誤解して、ビジネスに導入すること自体が目的化しているケースがまだまだ多い。技術的な面白さが優先されてしまっている」と、企業のAI活用を支援するブレインパッドの関口朋宏・AIビジネス本部長は指摘する。
AIの開発に当たって、最初にやるべきは「企画する」、つまり「AIを使って何をするのか」を決めることだ。売り上げ増加や効率化などにつながらなければ意味がない。自社のビジネスの根本的な課題を見極めることができなければ、つまずいてしまう。
AIはあくまでも課題を解決するための道具の1つだ。大量のデータの解析やある程度パターン化された作業に長けており、最適な生産量や発注量を精緻に予測する、工場での不良品を画像で検知するといったことはお手のもの。「AIの得意・不得意を理解し、どんな投資をするべきか判断できる目利き役を社内に置くべきだ。解決すべき課題がその企業の死活問題になるテーマであれば、投資対効果が高まりやすい」と関口氏は説く。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら