気軽にAIを扱えるようになると、理系人材だけでなく文系人材の活躍の場も広がる。ただ本当にそうなのか、疑問を持つ読者は多いだろう。論より証拠。IT企業をのぞいてみよう。
メルカリ|皆に愛される“AI社員”の育成を担当
国内トップのフリマアプリを提供するメルカリ。山下ひとみ氏は、“AI社員”であるHISASHI(ヒサシ)の開発・運用を担当している。
ヒサシはメルカリ全社員が利用する連絡ツールのSlack(スラック)上で活躍している。備品の所在や社内システムの使い方など、社員から寄せられるさまざまな質問に答えるのが主な業務だ。
経営のスピードがモノをいうIT業界で戦うメルカリでは、社内ルールの変更や部署の統廃合が日常茶飯事。業務を進めるうえで社員に疑問が生まれても、「誰に何を聞いたらいいのかわからない」ことが頻繁にあった。そこで、質問に対して、即座にナビゲートできる機能としてヒサシが開発され導入された。
山下氏が所属するのは、メルカリのアドバンスドテクノロジーチーム。ここでは主にAI、顔認証など、社外にある先端技術をメルカリの事業にどう生かすかの研究や実証を行っている。4人のメンバーのうち、山下氏以外の3人が理系出身者だ。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
無料会員登録はこちら
ログインはこちら