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間違ったメッセージを出した金融庁は猛省すべきだ 若手議員 激論トーク

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今回の金融庁問題に最も怒ったのは、実は年金改革を主導してきた人たちだ。

(撮影:梅谷秀司)

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「人生100年型年金」を旗印に年金制度改革案を打ち出してきた自民党の小泉進次郎議員と村井英樹議員。今回の金融庁の問題をどう見ているのか。

──金融庁の報告書によって、国民の年金不信が再燃しました。

村井 金融庁の説明不足により、ボタンの掛け違いが起きた。平均的な高齢夫婦無職世帯の収支は毎月約5万円の赤字になり、その結果、老後に2000万円不足するという話だが、本来比較すべきものと比べ、支出は大きく、収入は小さく出ている可能性が高い。

衆議院議員 村井英樹(むらい・ひでき)1980年生まれ、浦和市(現さいたま市)出身。2003年に東京大学教養学部(国際関係論専攻)卒業後、財務省入省。米国ハーバード大学大学院修了。2012年から衆議院議員。(撮影:梅谷秀司)

平均でも年金中心で生活費を賄える可能性

──どういうことですか。

村井 まず支出だが、これは総務省の家計調査の数値であり、夫が65歳以上、妻60歳以上の無職世帯のサンプル調査だ。ここには資産数十億円というような富裕層も含まれていて、支出の平均値を押し上げているという事実がある。

他方でこれと何を比較するかが重要だが、報告書で使われた年金収入の数値はサラリーマンなど被雇用者の厚生年金のモデル世帯の月額22万円よりさらに低い月額19万円だった。これは国民年金(満額月6.5万円)だけの自営業世帯なども合算した平均値だからだ。

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