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エコノミストはどう考えるか! 白熱、財政論争座談会

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(撮影:今井康一)

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アベノミクス始動から6年半、財政拡張を求める声はなお根強い。これについて専門家のエコノミストはどう考えるのか。

財政拡張派として会田卓司ソシエテ・ジェネラル証券チーフエコノミストと榊原可人ソレイユ・グローバル・アドバイザーズ・ジャパン取締役、対する財政再建派として小峰隆夫・大正大学教授が参集。吉崎達彦・双日総合研究所チーフエコノミストが司会となり、2時間にわたる討論を行った。

吉崎 会田、榊原両氏は共著『日本経済の新しい見方』(きんざい)で、経済学が従来あまり考えてこなかった問題意識をもって財政政策の重要性を説きました。本日、改めて財政拡張の意義をお話しいただき、私の最も尊敬する正統派エコノミストである小峰先生に意見を伺ってみたいと思います。

会田 デフレ完全脱却のためには2つのサイクルが天井をぶち抜けなくてはいけません。1つは信用サイクルで、この指標となる日銀短観の中小企業貸出態度DIは2013年の大規模金融緩和以降上昇し、現在バブル期以来の最高水準にあります。もう1つの設備投資サイクルは、1997~98年の金融危機後、デレバレッジやリストラといった企業の行動が恒常化し、本来は資金の借り手である企業の貯蓄率がプラス(貯蓄超過、過小投資)になっています。アベノミクス以降、信用サイクルの上振れもあり企業貯蓄率は低下しましたが、まだプラスです。そのため内需は弱く、日本の景気は海外経済依存です。次の景気後退に直面したとき、再びデフレの闇にのみ込まれる可能性があります。

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