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教員の多忙化、学校教育「崩壊」の危機 給特法のために支払われていない残業代は年9000億円

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「子どものため」を思う情熱も、先生を働きすぎに駆り立てる要因だ(撮影:今井康一)

平均残業時間が、過労死ライン(月80時間)を超える月81時間──。どこのブラック企業なのかといえば、実はこれ、公立中学校の話である。そして、公立小学校でも3割以上の教諭が、過労死ラインを超えて残業している。

今、先生たちが長時間労働にあえいでいる。

こうした学校現場の惨状を、手軽に知る方法がある。ツイッターで「#先生死ぬかも」で検索してみてほしい。お笑い芸人で、NHKディレクターでもあるたかまつななさんが、現場の先生の声を拾い上げるために作ったハッシュタグだ。

そこには、先生たちの悲痛な叫び声があふれている。

「鬱が悪化し、過呼吸や思考停止状態等様々な症状が出て、動けなくなりました」

「いつも朝起きたら、突然死していないことに感謝」

「隣の席の先生は、月に160時間以上の残業」

働きすぎなことは、先生たち自身もわかっている。それでも、いくつかの要素が絡み合い、先生の長時間労働に歯止めがかからなくなっている。

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