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「ホームレス問題」を考える 住まいの確保という特効薬

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東京都内の公園で催された炊き出し。訪れたホームレスを対象に、医療相談が開かれる

リディラバが運営する会員向けオンラインメディア「リディラバジャーナル」は、社会問題の全体像や背景、関連性を解きほぐして記事化。実際の現場を訪れる数々のスタディーツアーを開発、事業化してきたリディラバの知見を基に、より多くの人に社会問題を伝えることを目指している。本連載では「社会の無関心の打破」を目的に、さまざまな社会問題を取り上げていく。

初回で取り上げるのは「ホームレス問題」だ。

ホームレスというと、2008年から09年にかけてニュースとなった「年越し派遣村」を思い出す人も多いのではないだろうか。あれはまさに、派遣切りという労働問題と貧困問題がセットで可視化された出来事だった。

それから10年。子どもの貧困に関するニュースは日々目にする一方、「おじさんの貧困問題」と思われているホームレスを取り上げた報道は多くはない。しかし、ホームレス問題は読者である皆さんと無関係の話では決してない。

ある日突然会社がなくなったとき、あなたのスキルで新しい仕事にありつけるだろうか。無事定年まで勤め上げても、年金だってまともにもらえるか危ぶまれるご時世だ。家族がいるから大丈夫? ホームレスになった人に聞くと、きょうだいや子どもがいるにもかかわらず、頼れないという話がザラにある。

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