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USJ社長が明かす「積極投資」の勝算 「日本市場は重要な地域と考えている」

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Jean Louis Bonnier/NBCユニバーサルのテーマパーク運営部門の財務責任者を長年務め、2015年11月から現職(撮影:今井康一)
2017年度の年間入場者数は1493万人と過去最高を更新、入場者数の右肩上がりの増加が続き世界のテーマパークでトップ4に入るUSJ。2019年1月からはチケット価格変動制を導入、2020年には総投資額600億円以上となる任天堂エリアが開業するなど、積極策を続けている。
日本におけるテーマパーク運営の勝算を、USJの親会社で本場アメリカのユニバーサル・スタジオ運営を手がけるNBCユニバーサル出身のJ・L・ボニエ社長に聞いた(週刊東洋経済2月23日号に掲載した関連記事はこちら)。

 

――USJの集客が好調に推移している理由をどうとらえているか。

われわれのヴィジョンは「世界のエンターテインメントのリーディングカンパニーを目指し、ゲストの期待を常に上回るワールドクラスの体験を提供する」というもの。この数年間、この理念に基づいたブランド戦略、ターゲット戦略がとてもうまくいっている。

2014年には「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」を導入し、大きな成功を収めた。その前後でも、「ザ・フライング・ダイナソー」、「ミニオン・パーク」、「ユニバーサル・スペクタクル・ナイトパレード」など、さまざまなアトラクションを積極的に導入してきた。

さらに、季節ごとのイベントにも力を入れている。今年は1月から開催されている「ユニバーサル・クールジャパン」は5周年を迎え、それ以外にも夏、ハロウィン、クリスマスなど、季節ごとに大きなイベントが目白押しだ。

5~6年前は地元である関西圏の集客の比重が大きかった。しかし、その後は関西圏だけでなく、日本全国、そして海外からのゲストが増えている。特に関西圏以外の国内、そしてインバウンド客の成長は非常に大きい。もちろん、訪日客が増えているということも背景にはあるが、その中でUSJに来ていただける方の比率も増えている。

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