「ドンキへの20%出資はあきらめていない」 独占インタビュー/ユニー・ファミマHD社長 髙柳浩二
TOBがうまくいかなかった要因
――ドンキを持ち分法適用会社化することができませんでした。何が原因だったのでしょうか。
計算違いということではなく、われわれの評価と市場の評価が一致しなかったということに尽きる。どちらがいいとか悪いとかいう意味ではなくてね。そうとしか、言いようがない。
――ドンキ株は昨(2018)年10月の買い付け発表後に大きく上昇し、買い付け最終(12月19日)の終わり値は7110円でした。期待を受けて、株価が上がりすぎた?
それもなんとも言えない。市場の動きを説明するのはなかなか難しく、予想どおり動かないことがたくさんある。ただ、いずれにしても、今回われわれの思っていた値段で買えなかったことは事実なので、これはこれで厳粛に受けとめなければいけないと考えている。
――買い付け価格を引き上げる、という選択肢はなかったのでしょうか。
買い付け価格(1株6600円)は、いい加減に算出したわけではない。結果的に買い付けができなかったが、覚悟して出した値段なので、それを途中で変えるのはどうなのかな、という思いはある。マーケットを追いかけていく形にする(TOB価格を引き上げる)のか、しないのか、そういうことも含めて、あの価格でいくと判断をした。残念な結果になったが、受けとめるしかない。
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