書籍発売の2週間以上前に全文をインターネット上で公開。にもかかわらず発売2日後には重版出来が決まった。
“非常識”の中にこそ強いビジネスモデル
──これまでも興味、関心を呼ぶために書籍の一部を公開する試みはありました。ですが全文、それも発売前に公開、とは聞いたことがありません。
「逆説の構造」、これは僕の造語なんですが、そのビジネスの中に、今の業界を覆す要素を持っているかどうかが重要だと思っています。「普通はこうだよね」という「定説」に対する「逆説」が強いほど、そのビジネスは「非常識」ととらえられます。この本では100個のビジネスモデルを取り上げていますが、そのどれもが逆説の成り立つような仕組みを作り上げている「すごい事例」です。
全文無料公開も、その逆説の構造のフレームワークで考えてみたわけです。普通、本は買うまで中身がわからない。買わないのに中身がすべて見られる状態にはしないじゃないですか。
──はい。でもそんなことをしたら売れなくなってしまう……。
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