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教育現場に迫る2020年問題 大学入試も学習指導要領も激変

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学年人口約100万人のうち半数が受けるセンター試験が激変する。記述問題の導入が大きな変化点だ(撮影:梅谷秀司)

特集「AI時代に勝つ子・負ける子」の他の記事を読む

教育の大改革が迫っている。2020年度に文部科学省は、大学入試制度を40年ぶりに改変し、並行して学習指導要領を10年ぶりに改訂する。

人間の学力を「(1)知識・技能」「(2)思考力・判断力・表現力」「(3)主体性」の三つに分けたとき、AIやロボットが得意な能力は(1)だ。知識の習得や定型的な技能の反復学習に重点があった20世紀型の教育を続けると、人間がAIに代替される可能性は高い。AIの苦手な(2)や(3)こそが、将来にわたって人間が身に付けるべき力となる。

文科大臣補佐官で教育改革に長年携わってきた鈴木寛氏は、「学習指導要領改訂の中核は読解力だ」と言う。

リーディングスキル(→関連記事へ)は生きるうえでの大前提であり、21世紀型の人材にはそのスキルの上に、本や資料を精読して得た理解を基に自ら問題設定を行い、他者と議論を交わすという広義の「読解力」が求められる。

今回の学習指導要領改訂では、問題発見力や論理的な表現力を養う授業を、国語のみならず英語や数理系、社会系など幅広い科目で充実させる。

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