回復のきっかけは一通のメールだった Interview|サラ・L・カサノバ●日本マクドナルドHD社長
2013年に日本マクドナルド社長に就任したサラ・L・カサノバ氏。14年の期限切れの鶏肉使用、15年の異物混入で、業績は赤字に落ち込んだ。逆境下、どう経営の舵取りをしてきたのか。カサノバ社長の本音を聞く。
──14年度に赤字に転落し、苦しかったとき、どのように変革しようと思いましたか。
会社のカルチャー(文化)を変えたいと思った。具体的には社内のコミュニケーションをやり直した。その一例が「マクドナルド スタッフ宣言」。これは一人の若い女性マネジャーが15年4月ごろ、私にeメールをくれたことから始まった。
「社長にぜひお話ししたいことがあります」というメールが突然、私のところに来た。私は「どうぞ、いらっしゃい」と返信した。
彼女がやってきて言った。「マクドナルドでの働き方についていろいろ見てきましたが、もっといい働き方があると思うのです」と。本社の従業員はもっといい形でお店のサポートができるはず、そのために職員全体で話し合いたい、と言う。私は「ぜひやりなさい、実現させなさい」と言った。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら