ロシアによる米大統領選への干渉疑惑をめぐり、トランプ大統領の側近が起訴された。司法省は捜査の全権をモラー特別検察官に託し、真相の究明を急ぐ。
「トランプ大統領はホワイトハウスで4時間もテレビの報道にかじりついていたらしい」(米公共放送NPRのデスク)
10月30日、米政界に衝撃が走った。ロシアによる米大統領選への干渉と、トランプ陣営とロシアとの癒着についての疑惑(俗に「ロシアゲート」と呼ばれる)への捜査で、トランプ氏の側近だった人物が起訴されたのだ。トランプ政権誕生と同時に噴出した問題だが、トランプ氏は一貫して疑惑を否定してきた。
その疑惑に対する捜査の一端が、初めて明らかになったことで、ワシントンは大騒ぎとなった。
起訴されたのは、トランプ陣営で大統領選の選対本部長を務めたポール・マナフォート氏ら二人。加えてトランプ陣営の元外交顧問のジョージ・パパドポロス氏が逮捕され、米連邦捜査局(FBI)に対し虚偽の供述を行った罪を認めたことも明らかとなった。パパドポロス氏が司法取引で捜査に協力していたことも明らかにされた。
前出のNPRデスクは、「パパドポロス氏が捜査に協力していたことは、トランプ陣営には衝撃だろう」「パパドポロス氏のあらゆる会話は盗聴されたと見ていい。トランプはおびえているはずだ」と解説する。
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