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DJIと同じく深セン発で勢いのあるハイテク企業といえば、この連載の初回でも触れたファーウェイ(華為技術)である。そのファーウェイの本社で働く社員の昨今最大の関心事が、深センの隣町、広東省東莞市での新キャンパス(大型拠点)建設プロジェクトだ。
路面電車が走る新キャンパス
新キャンパスは東莞郊外にある松山湖のほとりが予定地。現在の本社(深セン市龍崗区)から50キロメートル弱北上した風光明媚なエリアだ。ファーウェイは詳細を公表していないが、現地の関係者や報道を総合すると、東京ディズニーランドの約2.7倍に相当する広大な敷地に、仏パリや英オックスフォードといった欧州の歴史都市の町並みを再現したオフィスゾーンを複数点在させるとみられる(上は完成予想図)。
それぞれのゾーンには低層の瀟洒(しょうしゃ)なオフィス棟に加え、広場や飲食店も配置。さらにゾーン間は専用の路面電車で結ばれるというから、もはや都市開発の域。完成予想図を見たあるファーウェイ社員は「今までの本社も広大で圧倒されたが、新キャンパスはテーマパークかと思うレベル」と語る。プロジェクトを手がけるのは日本の日建設計。日建は過去にもファーウェイの拠点を設計しており、中国の建築業界でその実績への評価が高かったことから、今回のプロジェクトも受注できたようだ。
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