米国トヨタで進む人材育成と大移動の徹底変革 世界最大の生産拠点、ケンタッキー工場を直撃
トヨタ自動車が誇る世界最大拠点、米ケンタッキー工場では変革が進む。
トヨタ自動車は2015年、米国での新車販売を約250万台に伸ばし過去最多を記録した。米国はグローバル販売台数の約25%を占める最重要市場だ。そんなトヨタの米国事業を支える同社世界最大の生産拠点、ケンタッキー工場(TMMK)が今、変革のただ中にある。
15年秋、この地で3.6億ドルの巨費を投じて組み立てラインを新設、米国では初となる高級車ブランド「レクサス」の現地生産を始めた。熟練の技術が求められる高級車生産に乗り出したことを機に、人材育成の手法を大きく見直している。
TMMKは1986年、トヨタ単独による米国初の生産子会社として設立された。生産能力は年55万台で、従業員は約1万人。主力車「カムリ」や「アバロン」などを生産する。日本の現場力を取り込みつつ、米国での現地化の先駆けとして歩んできた。
米国でも貫くトヨタ流
人材改革の中心となっているのが、現地幹部が主体となって15年9月に開設した「人材育成ルーム」だ。各部門に人材育成を任せていたのを改め、社長も含むマネジャー以上の役職者が月に一度集まり、部門を超えて課題を議論する場を設けたのだ。
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