カレー「人民食」化計画! ハウス食品の中国戦略
典型的な内需型企業であるハウス食品グループ本社が、海を越え中国にカレー文化を根付かせようと腐心している。“日式”カレーははたして現地で熱烈歓迎されるか。
「好侍的◆◆真不错!(ハウスのカレー、マジおいしい!)」(◆◆は「口へんに加、口へんに厘」)
1963年に発売され一世を風靡したハウス「バーモントカレー」が今、日本海の向こう側で本格的に花開こうとしている。
ハウス食品グループ本社(以下、ハウス)が国内カレーレストラン最大手の壱番屋を子会社化して話題になったのは昨2015年末のこと。海外レストラン事業の展開を加速することで現地にカレー文化を浸透させ、ルウを拡販するのが狙いだ。
CoCo壱番屋・上海店。週末ともなれば若いカップルでにぎわう。日本の店舗と同様に、辛さやトッピング、白米の量を自由に選べるスタイルが好評を博しているようだ。来店客がスーパーなどでルウを購入し自宅でカレーの味を再現しようとするケースが多いのだろうか、中国で人気のミニブログにも冒頭のような投稿がよく書き込まれる。
満を持して投入した中国版バーモントカレー
上海はハウスにとって縁の深い街だ。97年、“日式”カレーが好まれるかどうかを試すべく、初めてカレーレストラン「Curry House」を出店した。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら