7月10日に実施された第24回参議院議員選挙は、与党自民、公明両党が改選議席過半数(61)を上回る70議席を獲得した。
だが、自民党は単独過半数(57)に1議席届かなかった。単独過半数を失ったのは、社会党の土井たか子委員長(当時)の「山が動いた」発言で知られる1989年参院選だった。27年ぶりの失地回復を目指したが、かなわなかった。
それにしても、絶妙な選挙結果というべきではないか。
参院選公示前に会った首相官邸幹部は筆者に次のように語っていた。
「過半数に1〜2議席足りないのがちょうどいい。取りすぎてもよくない。余計なことを考え始めるから」
この「余計なこと」とは、もちろん憲法改正を指す。
自民、公明、おおさか維新の会、そして日本のこころを大切にする党の「改憲勢力」も、国会発議に必要な参院3分の2(162)確保の条件である78議席に1議席足りなかった。
しかし、少なくとも非改選の無所属4人は改憲に前向きであり、それを加えると条件を満たす。
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