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6月24日の日経平均株価は1286円安の急落を演じ、1年8カ月ぶりの安値をつけた(撮影:今井康一)
英国ショックで一気に混迷を深めた世界経済や市場。ここでは、その行方を点検していく。
事前の市場コンセンサスが「残留」だったこともあり、6月24日に英国のEU(欧州連合)離脱派勝利の見通しが伝わると、安全資産に資金を退避させる、急激なリスクオフが世界中で起こった(図表1)。だが、週明けの27日以降、国際金融市場は落ち着きを取り戻し、最悪の事態はひとまず免れたようだ。
[図表1]
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最も懸念されたのは、信用危機が連鎖するシステミックリスク。2015年後半からの国際金融市場の動揺で明らかなように、現在世界のあちこちには信用リスクの弱点が存在する。米国や新興国での景気減速や、それに伴うクレジットリスク、欧州での一部の銀行不安などだ。
英国のEU離脱ショックを起点として、こうしたウイークポイントから、資産価格下落→決済不能など信用リスク顕在化→流動性の枯渇→さらなる危機の連鎖と、システミックリスク拡大が懸念されたが、現在のところそれは見られない。
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