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指示待ちのにおいを2年前から感じていた どうした日立! 1

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縮小
なかにし・ひろあき●1946年生まれ。70年東京大学工学部卒、日立製作所入社。2005年に米国赤字子会社の会長兼CEOに就任し再建。09年に副社長として本社復帰。10年社長。14年会長兼CEO、日本経団連副会長。16年4月から現職。(撮影:今井康一)

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中西宏明氏は「チーム川村」の一員としてV字回復を果たした後、2010年から社長や会長兼CEOとして日立グループを6年間引っ張ってきた。その神通力は限界を迎えたのか。本人を直撃した。

──V字回復を果たした「チーム川村」は6人が5人になり4人になり……と減っていき、今は中西会長しか残っていない(図1)。外から見ていると若干不安がある。

私も不安がある(笑)。つねに不安の中でやっているようなものだ、経営というのは。

図1
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(撮影:今井康一)

──「チーム川村」の縮小と意思決定のスピードとは関係ないのか。

関係ない。一般に「人数が多いと会議が情報共有の場になるからダメだ」といわれるが、逆に人数が少なかったら決められるのかというと、そういう話ではない。

──社外から見ていると大胆な改革は停滞した感がある。

「止まった」と言われると、「そういうふうに見えてしまうか」という感じ。つねに議論し、つねに考え、つねにトライしてやっているわけだけど。「タッタッタッタッと進まないね」って言われれば、そのとおり。

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