有料会員限定

工場文化をぶっ壊し世界の強豪と戦う どうした日立! 3

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
ひがしはら・としあき●1955年生まれ。1977年徳島大学工学部卒業、日立製作所入社。日立プラントテクノロジー社長などを経て、2014年社長兼COO。2016年から現職。(撮影:梅谷秀司)撮影:梅谷秀司)

特集「どうした! 日立」の他の記事を読む

4月1日、CEO(最高経営責任者)に就任したばかりの東原敏昭社長に、株価低迷や中西宏明会長との役割分担を直撃した。

──日立の株価が冴えない。

外的要因として中国減速や原油価格の下落がある。内的要因としては、日立をもう少しわかりやすい会社にしないといけない。「社会イノベーション事業をやっている会社です」と言っても、なかなかわかりにくい。巨額赤字からのV字回復というのは非常にインプレッシブ(印象的)だったから株価もぐっと上がったが、「これから先、日立は何をやるのか」というのがまだ(投資家に)はっきりと見えてこない、そこが内的要因だと思う。今後、何をするつもりなのかをどんどん見せていくようにしたい。

──東原改革の真意は。

工場文化をぶち壊したい。工場単位で設備投資を考えがちだが、グローバル・コンペティター(世界の強豪)と戦うには、設備投資よりもM&A(企業の合併・買収)のほうがいい場合もある。溶接技術など工場文化のよい面は重要視し、継続していく。しかしそのことと、工場ベースでなく全体を見て投資判断をするというのは全然違う議論だ。

関連記事
トピックボードAD