ワタミ不振は自分の責任 見守るが、もう戻らない 独占インタビュー 渡邉 美樹 参議院議員(自民党)
沈黙を破り、元カリスマ経営者が初めて口を開いた。国会議員となった今の胸中は。
業績悪化に歯止めがかからぬワタミ。2015年3月期まで2期連続最終赤字で、今中間期も20億円の最終赤字に陥った。財務状況の急速な悪化を受け、収益柱だった介護事業の売却も決めている。創業者の渡邉美樹・参議院議員(56)に、ワタミの現状について直撃した。
──祖業の居酒屋が足を引っ張っており、苦しい状況が続いている。
11年に東京都知事選に出馬したときから約4年。ワタミ(の経営)を離れ、業績が悪化したのは、100%、創業者としての僕の責任だ。
居酒屋「和民」の既存店は06年ごろから、前年の売り上げをクリアできない状況が続いていた。最初から全店が利益率20%以上なので、少々売り上げが落ちても、利益が出る。あまりに強かったために、打つ手が遅れた。
──「和民」というブランド価値はもう下がったのか。
居酒屋の寿命は、1ブランドで5年間程度だが、和民は15年間も続いた。和民の商品力は高いと思う。ただ、かつては和民だから“2割増し”で見てくれていたのが、今は和民ということで“8掛け”で見られてしまう。
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