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マイクロソフトの逆襲 三代目CEOが選んだ奇貨

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アップル、グーグルに押されてきたマイクロソフトの逆襲が始まった。ウィンドウズのアップデートを初めて無償化。スマホ、タブレットなどモバイルに広がるコンピューティングのエコシステムで、再び地位を取り戻せるか。

最後の祭りは、熱気と静けさとともに始まった。

7月29日、マイクロソフトは最新のOS(基本ソフト)、ウィンドウズ10をリリースした。同日、東京・恵比寿では、10の早期検証プログラムに参加した開発者やユーザー約500人を招いたイベントが開かれた。「史上最高のウィンドウズが登場した。しかも無料で手に入る。ぜひ友達にウィンドウズ10を薦めてほしい。とにかく使ってほしい」。同月に就任したばかりの平野拓也・日本マイクロソフト社長は熱っぽく呼びかけた。

一方、同じ日の家電量販店。店頭に新OS登場の盛り上がりはまったくなかった。これまでならカウントダウンやテープカット、くす玉割りでリリースを盛り上げるのが恒例。だが今回はそうしたイベントは皆無だった。それもそのはず、店頭には10に関連して売る製品がないのだ。「10は儲けにならない」。ある量販店の幹部はそうぼやく。

ナデラCEOの「地動説」

2014年4月、XPのサポート終了に合わせて過去最多規模のパソコンが販売され、多くのユーザーが新たなパソコンに買い替え済み。そしてそれらのユーザーすべてが今回、「タダ」で10を手に入れられるのだ。7か8のユーザーなら、10に無償でアップグレード(1年間限定)できる。またOSの大規模なリリースは今回が最後で、今後は10をベースに逐次オンライン経由で機能を更新していくことになる。これが「最後の祭り」であるゆえんだ。

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