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経営手法の違いに加え大塚家の相続問題が絡む 大塚家具

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大塚家具では父と娘が、ロッテでは兄弟が確執。同族企業は二代目になると、脆さを露呈する。果たして処方箋はあるか。

(本誌:冨岡 耕、福田恵介、大野和幸)

経営手法の違いに加え 大塚家の相続問題が絡む

会社の経営権をめぐり、父で会長の大塚勝久氏(71)と、長女で社長の大塚久美子氏(47)の対立が激化している、上場企業の大塚家具。それぞれ互いに解任を要求し、3月27日の株主総会に向け大株主からの委任状争奪戦(プロクシーファイト)が進んでいる。

[図表1]
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が、実は父と娘の骨肉の争いは、法廷の場ですでに始まっていた。大塚家の「資産相続」や「事業承継」も絡み合う“お家騒動”さながらの法廷闘争の火ぶたが、2013年10月に切られているからだ。

舞台となったのは大塚家の資産管理会社「ききょう企画」。現在、大塚家具の発行済み株式を10%弱保有する、大株主でもある。

ききょう企画では、久美子氏と対立する長男の大塚勝之氏(45)と母の大塚千代子氏(68)が14年1月、役員を解任されている。その一方、同社社長で二女の大塚舞子氏のほか三女の佐野(旧姓大塚)智子氏、二男の大塚雅之氏、それに久美子氏の計4人が役員に名を連ねている。現役員はすべて久美子氏を支持しており、ききょう企画は久美子氏が実質的に支配しているといっていい。

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