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ロシア政治家の暗殺は政敵の粛清ではない 国際的な利害が絡む事件をどう読み解くか

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暗殺されたネムツォフ氏の顔写真を掲げるデモ隊。プーチン大統領の関与が指摘されているが、そうではない(AFP=時事)

国際的な利害が対立している問題に絡む事件が起きたとき、何が真相であるかをつかむことは難しい。ロシアのボリス・ネムツォフ元第1副首相が2月27日深夜に暗殺された事件が、この範疇に属する。

〈現場は、クレムリンの南に流れるモスクワ川にかかる橋の上。インタファクス通信などによると、知人と歩いているときに、近づいてきた白い車から銃撃を受けたという。捜査当局者によると、背後から少なくとも6発の発砲があり、4発が命中した。/プーチン大統領は、ペスコフ報道官を通じて直ちに犯行を非難する声明を発表。殺害が何者かの指示による暗殺との見方を示した。連邦捜査委員会、内務省、連邦保安局に捜査チームを組織するよう命じ、大統領自身の指揮下に置く考えだという。現場にはコロコリツェフ内相が駆けつけた。政権が、今回の事態に大きな危機感を抱いていることがうかがえる。/ネムツォフ氏は、改革派の若手政治家としてエリツィン元大統領に重用され、ニジェゴロド州知事や第1副首相を歴任。一時は後継大統領候補と目されていた。プーチン政権を厳しく批判し、ロシアによるウクライナのクリミア半島併合を「侵略」、ウクライナ東部の紛争を「ロシアのウクライナに対する戦争」として批判。ここ数日は、3月1日にモスクワで開く反政権デモへの参加をブログやツイッターで繰り返し呼びかけていた。〉(2月28日「朝日新聞デジタル」)

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