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『増税よりも先に「国と政府」をスリムにすれば?』 『アメリカを動かす スコッチ=アイリッシュ』ほか

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英「エコノミスト」編集長の直言 増税よりも先に「国と政府」をスリムにすれば?
英「エコノミスト」編集長の直言 増税よりも先に「国と政府」をスリムにすれば?(講談社/261ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
John Micklethwait●英『エコノミスト』誌の編集長。オックスフォード大学で歴史学などを学ぶ。銀行勤務後、同誌米国支局でビジネス、政治分野を担当し、2006年より編集長。
Adrian Wooldridge●英『エコノミスト』誌のマネージングエディター。英オックスフォード大学で近代史などを学ぶ。同誌ではワシントン支局長や米国各地の特派員を歴任。

管理体制の効率化とIT技術の活用を説く

評者 東洋英和女学院大学副学長 中岡 望

国家あるいは政府とは何か。これは日本人にとって最も答えにくい問いだろう。日本人にとって政府は“お上”であり、アプリオリに存在するものである。だが西欧社会では、それは常に問い続けられてきた問題である。著者は政府形成過程を三つの革命を通して説明する。

第1の革命では、トマス・ホッブズの思想をベースに絶対王政の下で強大な権力を持つ中央集権的な政府が誕生した。第2の革命は、ジョン・ロックの思想の影響を受けて米国とフランスで始まった。ロックは、人々は誰も奪うことができない自然権を持ち、政府の役割は国民の財産を守る役割に限定されるべきだと主張した。いわゆる夜警国家である。

ロックの思想は米国の独立宣言の基礎となった。米国では建国以来、政府の役割を巡って論争が続いている。強大な中央集権的な政府は国民の自由を抑圧すると主張するトーマス・ジェファーソンと、国家建設のためには強大な中央集権的な政府が必要だと主張するアレキサンダー・ハミルトンが対立した。その対立は、現在も保守派とリベラル派の対立として続いている。

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