ジャパンバッシング(敵視)からパッシング(軽視)、ついにはナッシング(無視)へ──。米国の日本に対する態度の変遷を、大方の日本人はこのようにとらえているようだ。ただ、今も昔もこうした理解は正確ではない。確かにこの30年で米国における日本観は変化したが、その中身は複雑だ。
元駐日米国大使のマイク・マンスフィールドは30年前、「米日関係は世界で最も重要な、比類なき2国間関係だ」と語った。今日、そう考える米国人はまずいない。それどころか、米国の専門家の多くは、米中関係が最も今後を左右すると考えている。しかし中国の先行きには不確かな部分が多く、米国にとっては日本との協力関係を強めることが今まで以上に重要になっている。
日本がアジア太平洋地域の貿易、投資、安全保障関係において、重要かつ健全な役割を担えば、中国は秩序の攪乱要因ではなく「責任ある利害関係者」として国際社会の仲間入りを果たす可能性が高くなる。
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