有料会員限定
ブラジル成長曲がり角 欧州危機の波及に懸念 PART1 世界経済編 (19)
ブラジル成長曲がり角
欧州危機の波及に懸念
かつて「永遠の未来の国」と揶揄され、経済の低迷にあえいだブラジル。しかし2000年以降は実質国内総生産(GDP)成長率が年4%近くにまで拡大。経済大国としての地位を着々と築いてきた。
成長の牽引役は、鉄鉱石などの資源、旺盛な国内消費、政府のインフラ投資の三つだ。リーマンショック後の10年には成長率が7.5%と高水準を記録。しかし、金融緩和や商品価格の高騰によって、10年末にはインフレが過熱。11年に就任したルセフ大統領は、“インフレなき成長”という課題を背負った。
インフレ退治へ前進 通貨高も一服だが
ルセフはインフレ抑制に向け、歳出削減を公約に掲げた。ブラジルではGDP比1%の歳出削減が、金利の1%引き上げと同じ効果があるといわれる。11年度の政府予算は前年度比500億レアルの削減計画だったが、「公務員の人件費削減や政策投資先送りによって、歳出削減は計画どおり進んでいる」と、みずほ証券リサーチ&コンサルティング投資調査部の折原豊水氏は評価する。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら