有料会員限定

英国落日、瓦解した「金融帝国」の夢 そしてリーマンショックが直撃

印刷
A
A

16年間の景気拡大に沸いた英国を襲った金融危機。あの「英国病」の悪夢が混乱をきたすロンドンによみがえる。(撮影:尾形文繁、今井康一)

「クレジット・クランチ・ランチ」。ロンドンの金融街シティでは、急激な信用収縮(クレジット・クランチ)をもじった割安な昼食が人気を呼んでいるが、正直なところ、英国経済はジョークでも食えない厳しい現実のただ中にある。

ウィンブルドン化(外資導入)や積極的な規制緩和、そして33倍ものレバレッジを利かせた資金力で作り上げた、輝かしい金融立国の痕跡は今のロンドンには見当たらない。「クール・ブリタニア」(かっこいい英国)と称賛され、かつての大英帝国の復活を夢見たユーフォリア(陶酔)は、すっかり消え失せた。

巨額な財政拡張を背景にポンドは売られ、対ドル相場で23年ぶりの安値に落ち込んだ。イングランド銀行(BOE)は1694年の創設以来最も低い1.0%に政策金利を引き下げ、量的緩和に踏み出す。GDP成長率も2四半期連続マイナスのリセッション入り。年率換算の成長率は景気後退感が強いユーロ圏より悪化している(図表1参照)。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
スズキ「納車6ヶ月待ち」国内販売の深刻な事態
スズキ「納車6ヶ月待ち」国内販売の深刻な事態
ウマ娘ヒットの裏で「スマホゲーム」が深める苦境
ウマ娘ヒットの裏で「スマホゲーム」が深める苦境
ニトリ、家具の王者が「家電攻略」に動き出す必然
ニトリ、家具の王者が「家電攻略」に動き出す必然
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内