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資金繰りの不安は全くない 東証1部上場で反転攻勢に出る

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戦略は変わらない。第四のステージ「デジタル情報サービス」で世界一になる

ソフトバンクにとって1997年度は、「大型買収による成長」から「内部努力による成長」へ転換する節目と位置づけられる。この転換の中で、ソフトバンクは利益成長を大幅に鈍化させた。さらに個人資産管理会社「MAC」との不透明な関係に対する嫌気などから株価が大幅に下落するなど、逆風が吹き荒れた。孫正義社長は、反転攻勢の戦略をどのように描いているのだろうか。

「投資家に対して説明不足だった点は反省している」(撮影:梅谷秀司)

──1月16日に東証一部に上場したが、その意図は。

 96年12月くらいから腹を固めて準備を進めてきた。日本の風土の中では、東証一部上場というのは大きな信用になる。銀行の信用が高まり、ファイナンス戦略の選択が広がる。店頭市場に残って、店頭企業に対する世間の評価が変わるまで待つ、などとは考えなかった。

この1年の上場審査の過程では、様々な審査を受けた。97年は、多くの噂や中傷(内部告発など)があったが、ソフトバンクは今まさに厳しい審査をパスした。言われているようなやましいことは何もない、ということだ。

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